Sweet Smell 04-05月号

アロマリサーチ休刊

年間購読申込書の封筒を開くと今回の第93号で休刊とのお知らせがあり寝耳に水でした。2003年の第14号より定期購読を始めてからの縁ですがバックナンバーを依頼したところコピー紙を製本テープで製本化した書籍が届きお手数をおかけした次第でした。

私にとっては2008年No.34号で随想エッセイ「嗅覚が聴覚を凌駕する日」というタイトルで嗅覚の必然性、重要性を説いた内容で投稿したのが唯一でした(Sweet Smell 2008年8-9月号参照)。ただ略歴で校正ミス(スペースや,など)が生じ、それから事あるごとにメディア媒体に対して再校閲は自分でするようになりました(苦笑)。またかつて津野田社長に「香り新書シリーズ」を著述しないかとお誘いを受けたことがありますが丁重にお断りしました。もし今後この手の打診がきたらこのコラムの総括版を考えています。

本誌は内容は濃いですが冊子としては薄いので学会や旅行の際はいつも旅行鞄に1冊携えていました。これだけ多方面の嗅覚分野を網羅した定期刊行誌は他とないので機会があればまた第1巻から精読してみたいと思っています。編集部の皆様、長い間お疲れ様でした。フレグランスジャーナル社の今後益々のご発展をお祈り申し上げます。

九州アロマテラピー勉強会

西別府茂先生、友香Nsから九州アロマテラピー勉強会の講師を依頼され受諾しました。コロナも少し緩和されてきた時期でしたので私としては初のハイブリッド開催にしました。

においスティック検査(四択問題:家庭用ガス、みかんが正答)では、会場スクリーン:四択問題画面→ZOOM参加者(設問のにおいカードを事前に各自に郵送済み)の挙手(指の本数1〜4本で選択番号1〜4を表現)→そして再び四択問題画面にもどる、会場内参加者は私のアナウンス、と詳細に会場・PCとのリアルタイムでの情報伝達・感情共有に配慮しました。あとコロナ感染予防の大切さをアピールするために講演中にマイクは手元に置いて鼻洗浄を実践しました。ただPCが濡れないようにするのと、ZOOMのためのカメラアングルに気を使いました。

嗅覚検査(官能表現)はある程度熟考しないと、いい答えは出ないので、検査用紙を嗅がせた後、ZOOM組は直後よりチャットにて、会場組はエンディングに返答してもらうよう時間差を設定しました。そのチャットでの返答は発表中の私のスライドの右端に常に提示続けましたが好評だったようです。ニンニクと酢昆布、鼻を突く、焦げたような、焦がしニンニク、ガスコンロの焦げた油っぽい、砂が口に入った時のにおい、ニンニクスパイスと焦げた煎餅が湿気を吸ったにおい、炒めたにんにく、などが列挙されました。

質疑応答での、医療にとって植物療法とはとの質問には漢方に続いてアロマセラピーも続いてほしい旨の返答をしました。

同じく発表の松島正太郎先生(NARDアロマトレーナー:理学療法士)、IT関連の前田宥輝先生(MEDIAS ONLINE代表)にはお世話になりました。有難うございました。松島先生には蟻臭(ぎしゅう)という香り用語を教わったのですが、まだ蟻を噛み潰す(噛み潰して蟻のにおいを嗅ぐ)機会がありません…。