Sweet Smell 02-03月号

昨年この当院HPコラム「Sweet Smell」は連載100回を迎えました。

当院は1936年に祖父が開業しましたが私が医業継承したのは平成17年(2005年)でその時に病院HPを立ち上げて診療内容、スタッフ紹介の他に、遊び心として嗅覚・匂い・香りをテーマに定期的にエッセイを書きたいと思い、始めたのが本稿で、現在も2か月に1回のペースで更新中です。

「Sweet Smell(スイートスメル)」の名前の由来ですが、良い香りの意味で自分のアイディアで発案しました。が、私の好きな香り用語の一つ「馥郁(ふくいく)」の直訳がなんと同じ「Sweet Smell」というのは最近になって知って驚いた次第です。

さて過去100回の内訳ですが以下に示してみます(数字の単位は編。1回に複数のテーマのこともあるので合計は100を超える)。

匂い・香りトピック
31
嗅覚に関連した学会・研究会
28
日本アロマセラピー学会・地方会・会合
22
プライベート・病院関連
13
マスコミ・論文
10
アロマに関連するイベント・集まり
8
新型コロナ
7
嗅覚研究・検査・治療
7
海外・国内旅行
6
アロマに関して思うこと
5
嗅覚・アロマに関連する書評
4
グルメ
3
味覚
1

テーマの選定方法ですが、実際のところはHP閲覧者に向けてというより自分の勉強のための記録、メモのような意味合いが強いのが実情です。「ああ、あの研究、文献のことについてはスメルに書いたなあ」とこういう感じです。嗅覚に関連した学会に参加してこのコラムにまとめるのが楽しみですが、発表者の先生方には勝手にお名前を拝借して恐縮する次第です。

書いていて楽しいのはやはり海外旅行です。台湾、ハワイ、ベトナム、シンガポール、ハワイの計5回で香りの特徴はやはり自然や食べ物が多いです。ただこのコラムのために旅行中にメモしておくのが意外と大変です。あと個性をだすために一般的にありきたりなパターン(ワインについて講じるなど)はしないよう努めています。

書き方としては皆さんの作文や論文と同様で2通りあると思います。きっちりした文章で時間をかけて完成していく書き方とおおざっぱに思いついたままに書きなぐっていき、後で何回も見直して少しずつ修正を繰り返していく書き方で、このコラムは後者の方法です。なので書き始めは単語というより、ほとんどメモの羅列です。

長さはいわゆる読みやすい、書きやすい、まとめやすいということで40字×36行を基本としています。長文になるのは旅行記ではなく意外と書評でいつもの倍近くにもなりました(アノスミア、香りの愉しみ、匂いの秘密、匂いと香りの文学誌)。

書き上げる時期は前月末が締め切りなので、その月の1週目には手を付け始めますが、完成して作成会社へ原稿を送信するのは締切日の深夜23時台になることが多いです。そういえば写真を同稿しないのは今回が初めてです。

あと10はストックがあるのでネタが枯渇することは無いと思いますが、内容はシークレットです。いつも病院HP見てますと言われるのは嬉しいのですが、SNS系はあまり好きではない(サイクルが早いので中身が希薄になりそう、プライベートな事が中心になりそう、逐一返事する手間が大変)ため、これからも唯一の情報発信として頑張ります。