Sweet Smell 12・1月号

先日、第13回日本アロマセラピー学会(平成22年10月 大阪)に参加しました。今年で4年連続の演題発表となりました。

主な演題を以下に簡単に紹介します(敬称略)

特別講演 香り感覚の最先端科学:嗅覚の特性を説明する分子機構
倉橋 隆(大阪大学生命機能研究科ダイナミクス講座)
ニオイ分子が嗅繊毛の受容体から流入し、Caイオンを介して、化学物質から電気信号となり脳内に伝達される。
また石鹸はあくまでも香料の香りであり、界面活性剤は悪臭強し。
シンポジウム 日本由来の精油の臨床応用とスギ葉精油の可能性
鳥居伸一郎(鳥居泌尿器科・内科)
アトピー性皮膚炎の患者に塗布して80%に改善。主成分はα-ピネンで抗ヒスタミン作用が考えられる。
→鼻アレルギーへの応用が可能なのではと期待に胸が膨らみました。
シンポジウム 和柑橘としてのユズ精油の機能特性
沢村正義(高知大学 土佐フードビジネス人材創出拠点)
天然香料の65%が柑橘(シトラス)系。柑橘精油のベルガプテンは光感作作用あり。香りダイエットのリモネンはグレープフルーツに90%、ゆずに80%含まれている。
一般演題 鼻アレルギーにおける蒸気吸入(ティートゥリー)の有用性(第2報)
当院院長
妊娠・授乳中の患者30名を精製水単独群12名と精製水+ティートゥリー群18名とに分け、鼻アレルギー日誌に基づくSymptom Scoreを元に統計学的に比較検討したところ、治療改善度において両者に有意差を認めた。

展示ブースにてアロマ精油をティートゥリー、リトセア(以上プラナロム社)、ラベンダー、レモン(以上ハイパープランツ社)を買ったところ空港にて引火・発火性があるとのことで、保安管理室でのチェックを30分要しましたが、100%純(ピュア)オイルであるため、問題ないと判断され、無事搭乗できました。

今回は沢山名刺交換し、メールも山ほど頂いたのが最大の収穫でした。こういう横の繋がりを今後も持続していきたいと思います。