多くの方々と同様、私も無類の温泉好きで、年末に鼠径ヘルニアのOpeをしてからは、湯治目的もあり特にはまっています。
露天風呂からの天降川が絶景な石原荘、雅叙苑などの妙見温泉が個人的なNo.1です。個性あふれる温泉といえば、神和苑(鉄輪温泉:透明→青色→乳白色と時間で変化)、山海館(湯の児温泉:男湯・女湯入口は別々ですが、中の洞窟でばったり遭遇&混浴!)などです。鹿児島では良好な泉質のゴルフ場も多く、私はヌルヌルした泉質(弱アルカリ)の入来城山GCがお気に入りです。
この冬訪れた薩摩金山蔵の“焼酎風呂(右写真)”は金山地下坑道からの鉱泉水と蒸留粕とのブレンド湯で卵白の香りがしました。地下トロッコで10分揺られて海抜70m地下まで行く金鉱石の岩盤に囲まれた焼酎仕込蔵・貯蔵庫は焼酎の匂いが蔓延していました。
硫黄のニオイは一般的に臭いにおいとされてますが、私は温泉らしくて好きです。環境省の“かおり風景100選”では登別、草津、箱根、別府が選ばれていますが、全国には鉄臭(兵庫・有馬温泉)、シトラス系(新潟・燕温泉)、他にも石油臭、ウイスキー臭の温泉なんてところもあるそうで、行ってみたいものです。ちなみに桜島の降灰量が多いときは鹿児島市の街中が硫黄のニオイがします。
Usfl.com Newsによると温泉のニオイに硫黄化合物の他に、松、杉、ヒノキなどが発するセスキテルペン類などの香り成分が析出され、脳波・心拍数などからリラックス効果を示す結果が得られたそうです。温泉周辺の地表より長い時間をかけて、樹木の成分が温泉水に浸透したのではと推測されています。
当院の匂いと香りのセミナーで“温泉と香り”を企画したいのですが、院内での講話形式では今ひとつ伝わらないでしょう。院外セミナーとして、皆で温泉につかりながらと言いたいところですが、女性が圧倒的に多い本セミナーでやはり実現困難でしょうか。