Sweet Smell 6・7月号

先日、日本耳鼻咽喉科学会に参加してきました。本学会は新潟開催の時以来、約15年ぶりです。今回はザ・プリンスパークタワー東京にて開催されました。

印象に残った演題は

1)Tlオルファクトシンチグラフィによる嗅神経の画像診断(金沢大学)
健常者に対しての201Tl(タリウム)を経鼻投与した画像診断によって、嗅覚路の連続性の可視化が明らかにされたという演題でした。
2)加齢に伴うマウス嗅上皮のアポトーシスの頻度と分布の変化の検討(東京大学)
質疑応答の際、アポトーシスとターンオーバーとの関係を、日本と発展途上国との人口動態に例えてコメントされたのには感心しました。
3)日本語版UPSITの臨床的有用性の検討(三重大学)
forced-choice法(正解が判らなくとも必ず四つの項目から一つの答えを選択する検査法)は日本人の気質には合わないと思いますが、患者さん一人でできるのでかなり簡便・有用だと思います。40種類はやや多すぎるのでは?

前回参加した"嗅覚飲み会"に今回は参加できなかったのが心残りでした。

また2年ぶりに香りの図書館(フレグランスジャーナル社)を訪れました。今回は"香りの科学はどこまで解明されたか"と"香り選書7 ユズの香り−柚子は日本が世界に誇れる柑橘―"の2冊を購入しました。

嗅覚飲み会の代わりに(?)前日は私お気に入りの寿司屋である、すし匠齋藤(赤坂)で友人と食事しました。ここはミシュラン1つ星で今回はカレイの縁側、キスの昆布締め、ぼたん海老、ばってん茄子(熊本の水茄子)などを堪能しました。赤酢のシャリが独特だと思います。