先日、斯文堂(鹿児島の出版会社)の"病院ナビ"という雑誌の取材を受けました。鹿児島県内の病院案内の雑誌で、耳鼻咽喉科は当院だけです。こういう広告主体の媒体(雑誌など)は、いかにして他院との差別化を図ったアピールをすべきかということが、いつもながら頭を悩ませます。しかも問題なのは学術誌とは異なるため、疾患の重要性、検査、診断方法、治療を簡単に紹介するのにも、読者が医療従事者でなく、一般の読者なので、より分かりやすい表現にする必要があるということです。
そこで、今までの経験から今回特に留意したのは出版社任せにせずに、原稿の原案から校正、写真撮影のアングルまで主に自分が直接関与しました。また今回は診療だけでなく、臨床検査や当院のセミナーにも取材の方に実際に体験・参加してもらい、より患者さんや参加者の目線を実感してもらいました。写真撮影は今ひとつ不満の出来だったので、取り直しを依頼しました。
最近の出版物の傾向として、個人情報保護のためか診療風景の他、待合室風景も撮影することは少なくなってきたように思います。また誤字脱字は勿論、薬剤は商品名を出さないことは当然ですが、自由診療の記載においても細かい規制(必ず料金を記載することなど)があることを学びました。病院案内の地図も不可欠ですが、昔と比べて最近は目印としてコンビニの表記が増えたと思います。そのうちグーグルアースがそのまま記載されたりする時代が来るのでしょうか?
できあがりの雑誌を見ました。"隣の芝は青く見える"といった感想でしょうか。他のクリニックのページは内容、レイアウトともにかなり創意工夫がなされており、ますます刺激を受けました。