▼外崎肇一先生と
先日、第11回日本アロマセラピー学会(平成20年11月 東京)に参加しました。今年も一般演題("匂いと香りのセミナー"実践報告)を発表してきました。
質疑応答では学会評議員の先生より、蒸気吸入の分野に今後は大いに期待していると。そのためにも耳鼻咽喉科医師の協力が不可欠とのコメントを頂きました。またその耳鼻咽喉科医師の参加も思いの他多く、4〜5人ほどから質問のほかに叱咤激励、推奨(?)のお言葉を頂きました。
主に印象に残ったのは以下の3つの演題でした。(敬称略)
- シンポジウム : 暮らしのなかへの「におい」と「癒し」 / 外崎 肇一
- ローズマリーやラベンダーはFRSA(フリーラジカル消去活性)を高める
→フリーラジカルとは呼吸による酸素消費の際の副産物で、FRSAのこの働きは今注目されている抗酸化作用に通ずるそうです。また、演者の外崎先生の著書である"「におい」と「香り」の正体"は私のバイブルであり、懇親会のときに先生にお声をかけて、話をさせてもらい、本にサインまでして頂き、感激しました。
- 市民講座 : 香りとワインと食 / 田崎 真也
- 香りの表現が大事なので理論的に単語を覚えることが重要。
若いワイン→果物のような、熟成した渋みのあるワイン→土のような、スモーキィーな、など。
→テレビで拝見するよりも、話が面白く、能弁で頭脳明晰な印象でした。
- 一般演題 : アロマセラピーサロンの代替医療としての展望 / 中人 晶子
- 以前は院内、今は歩いて5分のところでサロンを経営している。アンケートで認知度は高いが、利用率は低い。理由として情報不足、金銭的理由など
→アロマセラピーに苦戦しているクリニックが抱えている諸問題を端的に追求した演題だと痛感しました。こういう問題をクリアーしないと臨床アロマの明日への道は開けないと思います。