Sweet Smell 2・3月号

花粉症の季節となりました。今年は全国的にスギ花粉の飛散量は例年より少なめとのことですが、九州南部はむしろ若干増加が予想されています。そこで、鼻アレルギーに効果があると言われているアロマオイル“ティートゥリー”について、述べてみたいと思います。

ティートゥリー(Tea tree)
種類:
フトモモ科メラレウカ属の中のアルターニフォリア
原産:
オーストラリアに多く繁殖しており、数世紀にわたりアボリジニー民族の人々が治療薬として用いてきた。
成分:
テルピネン4オール(最高30%)が主要成分。この成分により自己免疫力が高まり、アレルギー反応が抑えられるのではではないかと考えられている。
効果:
効能:免疫機能増強(抗アレルギー)作用の他、殺菌作用、抗ウイルス作用、神経安定作用など。

特徴は淡い黄緑色で、温かくさわやかでスパイシーなカンファーのような香りです。つまり、ヒノキのような木の香りで、最後にミントのようなさわやかな香りが残る感じです。

当院では、鼻アレルギーの患者さんに対して、サーモライザー(蒸気吸入)の蒸留水1カップに、エッセンシャルオイル(純度100%)であるプラナロム社製のティートゥリーを1滴入れて1〜5分噴霧しています。(大体この量で3人分です) とりわけ、妊婦さんや授乳中の方、多種薬剤内服中の方を中心に勧めています。

【参考文献】
医師がすすめるアロマセラピー 川端一永監修 / 日本アロマセラピー学会協力
医師が教えるアロマセラピー 川端一永 / 吉井友季子
エッセンシャルオイル図鑑 ジュリア・ローレス著 / 武井静代訳
NARDケモタイプ精油辞典 ナードジャパン ナードアロマテラピー協会
アロマテラピー&ナチュラルライフ ディアゴスティーニ社