今回は"匂い"と"臭い"の違いについて述べてみましょう。
広辞苑で調べると "匂い"はいいニオイのことで、"臭い"は悪いニオイのこととを示します。そういえば、臭いは"くさい"とも読むし、"悪臭"にも用いられますね。
次に"匂い"について詳しく見てみると、万葉集の時代から和歌に使われており、当時は鮮やかな色が 美しく映えるさまや、つやつやしいさまを現していました。また、"匂い"には気品やそのものが持つ雰囲気という意味合いも存在しています。そのためか、"匂い"というと洗練された優雅ないいイメージがわきますよね。
先日、NTTコミニュケーションズ(略称:NTT Com)がインターネットを通じて「香りの配信サービス」の実用化に成功したという新聞記事を目にしました。これは、「香りのレシピ」がインターネットを通じて送られると、液体香料を内部に備えた「香り発生装置(別売)」で調合された香りがユーザーの元に届くシステムです。
現在は「アロマブレンドレッスン」というサービスが開設されているのみですが、今後は、医療、介護、美容関係、食品、薬品などの新たな分野での導入を計画しているそうです。近々、インターネットで焼鳥屋さんを検索した場合、お店の写真だけでなく焼き鳥のこうばしい香りが楽しめるようになるかもしれません。インターネットの世界に視覚・聴覚だけではない五感の新たな分野の飛躍を感じました。