第69回 平成29年9月28日(木)19:00〜21:30
アロマセラピーの導入と実践報告(参加者71名)
マナーハウス島津重富荘リビィエール



▼島津重富荘リビィエール

島津重富荘リビィエール

年1回の恒例の食事会セミナーです。以前は6月に開催していたのですが、梅雨の影響もあり最近は9月に開催しています。もりやま耳鼻咽喉科の森山一郎先生の乾杯挨拶で会は始まりました。また近年の参加者増加に伴い、マイクでの自己紹介の代替として、今年も来場者の氏名、職種、資格等は席次表としてテーブルに各自配布しました。

▼吉本隆治先生

吉本隆治先生

南国ライフケア株式会社の吉本隆治先生は「弊社のアロマテラピーの取り組み」との演題にて、芳樟(ほうしょう:くすのき科)は、同じくリナロールが主成分のラベンダー同様、揺らぎ心拍数を用いた研究にて副交感優位の結果が得られリラックス効果が期待できる事、また住宅型有料老人ホームの南国鴨池ケアハウスにて川路美穂先生らをお招きして座学、実技指導を今まで20〜30回行ってきている事などを報告されました。

▼伊東一則先生

伊東一則先生

いとう耳鼻咽喉科(串木野市)の伊東一則先生は「社会福祉でのアロマ活用〜癒し効果はあるのか?」のタイトルで御講演頂きました。平成11年にクリニックを開業した後、障害者就労支援事業所、病児保育、児童発達支援施設などを次々にオープンさせ、障害者の社会復帰支援プログラムの一環としてアロマ講座を設けています。病児保育は行政(串木野市)よりタクシー代の補助を受けているなど、7年前に当院スタッフ全員で訪問見学した時よりも更に事業展開しておられ感銘を受けました。

▼うなぎのラグーとピパーツ

うなぎのラグーとピパーツ

▼串木野金ゴマのブランマンジェ

串木野金ゴマのブランマンジェ

恒例の「匂いと香りのクイズ」は、タスマニアうなぎのラグーにまぶしている“調味料”でした。客席からはシナモン、八角、クローブ、ペパーミント、山椒、ローズマリー、カモミール、パクチー、ゴマ、レモンバーム、コリアンダー、レモングラス、芳樟、スターアニス、クミンなど様々な返答がでました。正解は黒ピパーツという島胡椒でした。学名はヒハツモドキ(学名:Piper retrofractum)で別名ジャワナガコショウ、またはヒハツと言い、東南アジア原産で日本では沖縄で栽培したり、野生化しているそうです。種子や新芽が薬用、香辛料として利用され、未熟のままの実を乾燥して煎り、粉にしたものを香辛料、調味料として用いており、八重山諸島ではピパーチ、ピパーツと呼ばれているそうです。さすがに正解者はいませんでしたが、香りが最も近いシナモンと答えられた西別府茂先生が優勝でした。総料理長の宮元伸一郎シェフが正答を述べるなり、あちこちでスマホ検索される方が見られたのも「匂いと香りのセミナー」ならではの風景でしょう。

グラニテ(お口直しのシャーベット)は何と素材がバラで高貴な香りが漂い、金ゴマのブランマンジェは伊東先生の上記の取り組みの一環で自社畑で作成されたものでかなり濃厚でした。

▼即席販売会

即席販売会

会途中からは佐多岬近くのボタニカルファクトリー社の即席販売会が開かれ、パッションフルーツの化粧水は斬新でした。

最後は内薗明裕先生(せんだい耳鼻咽喉科)から最近2つの匂いを混ぜて第3の香りが生じる研究がなされている、濃度で香りが異なったりすることは興味ある現象などのコメントを頂き、最後に家内の挨拶で閉会となりました。台風の心配がありますが、仕事に余裕ある時期の真夏に準備できる9月開催が続きそうです。