第66・67回 平成29年6月15日(木)
14:00〜15:45/16:15〜18:00
パクチーの匂い(参加者 計22名)
フォーベトナム(霧島市隼人町)
▼レストラン外観
今回は今流行りの香草であるパクチーをテーマにしました。私にとっては香港・台湾料理の香菜(シャンツアイ)の呼び名の方が馴染みがあります。独特の匂いのため、果たしてどれほど参加者が来るのか懸念したのですが、案内から数日で定員を超えたため、急遽お願いして16時からの第2部を設定し、私も当日はアオザイシャツを着て臨みました。
▼ランチ
建物は県道沿いにひっそりと建つ木造小屋でトラックが通る度に結構揺れます。店頭では50〜100円と安価な採れたて野菜やベトナムの調味料、麺、雑貨も販売されておりさながら過去2回訪れたベトナムの一風景のようです。
▼揚げ春巻き
レストランの中は煩雑としており、あまり綺麗ではないのですが、オリエンタルな雰囲気が漂っています。始めに私からパクチーについてのミニ講義をした後、いよいよベトナム料理のランチです。メニューはスープ、揚げ春巻き、蒸し春巻き、パインセオ(お好み焼き)、フォー、生春巻きでした。春巻きにつけるタレが濃厚で、黒酢、黒砂糖、にんにく、唐辛子が入っているそうです。またお目当てのパクチー、ミント、ベトナムミントが別皿でどっさりと盛られており、各々の料理との相性を楽しみました。パクチーは今まで食べてきたものよりも、淡くて優しくも余韻が強く残るグリーンな香りでした。ベトナムミントはペパーミントガムのような甘いにおいがしました。
▼チェー
最後のデザートはチェー(ベトナム風あんみつ)です。写真では少し判りにくいと思いますが、ライチ、手作りイチゴゼリー、ハスの実、豆(さつま芋のような)、そしてなんと海藻!!が入っています。
料理の後はせとハウさんの講話です。ベトナムでは保険会社に勤めており今の御主人と知り合い、10年前に嫁いで鹿児島の隼人町に来て、3年前よりお店を始めたそうです。たった一人でお店を切り盛りする姿は小柄ながらも逞しくさえあります。
▼パクチー畑
隣接するパクチー畑も見学させてもらいました。皆、ヌックマム(いわゆるニョクマム)、スイートチリソース、海老のペーパーライスなどを買い込んで解散になりました。我が家の食卓では大豆醤油のヌックトゥーンは魚臭さがあり刺身には少し不向き(ちなみに刺身醤油皿はバッチャン焼)なのでカレーに混ぜて和風味、もとい、ベトナム味で楽しんでいます。
▼せとハウさん
「お店では日本人向けの味にアレンジするのではなく、ベトナムの味そのままでお客さんに提供すべき」というご主人のアドバイスがハウさんの支えになってきたのだと感じました。以下の参加者からのお礼メールからも判るようにパクチーの匂いとともにハウさんの人柄に酔いしれた思い出に残るセミナーとなりました。
・ハウさんが力強く生きていてステキでした。
・体が満たされたという感覚でした。ハウさんはとてもステキな方ですね!人生初のベトナム料理でしたが大好きになりました。