第63回 平成28年9月8日(木)19:00〜21:30
震災とアロマセラピー(参加者59名)
マナーハウス島津重富荘ピュール
▼島津重富荘ピュール
平成18年より始めた本セミナーも10周年を迎えることが出来ました。今回のテーマを思案していた矢先、今年4月に未曽有の大地震が熊本でおこり、現在もまだ数多くの方々が避難を余儀なくされています。そこで自分のライフワークであるアロマセラピーが少しでも役に立てるのではとの思いで「震災とアロマセラピー」というテーマにしました。
鹿児島市薬剤師会会長の谷口欣平先生の乾杯挨拶で会は始まりました。近年の参加者増加に伴ってマイクスピーチでの自己紹介は時間がかかるので、昨年はスライドショーだった来場者の氏名、職種、資格等は席次表としてテーブルに各自配布しました。
▼黒木靖子先生
今年5月、7月と日本アロマセラピー学会主催にて熊本震災ボランティアが実行されました。参加資格は本学会員、一般のアロマセラピストです。そこでハンドマッサージを主体としたトリートメントを実施されたコルテーヌの黒木靖子先生に「熊本震災ボランティアに参加して」と題して、ご自身の参加された感想や、アンケート結果をもとにした被災者満足度などをご口演頂きました。
▼西別府茂先生
続いてアロマセラピースクール西別府の西別府茂先生が地震で体験した事、また今回のボランティアを主導した妻・友香さんのスライド内容を代読の形で御発表頂きました。御夫妻自身も実際に被災され、センセーショナルな写真がスクリーンに並びました。深部静脈血栓症は何と避難民の10%にあると言われているそうです。私も立場上、ボランティア活動に参加したいのですが、来年以降も定期的に開催される予定だそうで、日曜・祝日開催時には必ず参加したいと思っています。
今回は全ての料理において熊本産の食材を用いたメニューとしました。天草鱧、湯前ぶどう、肥後むらさき、益城カベルネ、球磨梨、天草いとより、天草緑竹、阿蘇褐毛牛サーロイン、山江村ワサビ、益城フロマージュなどの地元食材がメニュー表に並びました。
▼匂いと香りのクイズ表彰式
恒例の「匂いと香りのクイズ」は、デザートの中の一品で、見た目は茶色のムースの中身を選択肢なしで当てる問題でしたが、ほとんどの方が基本的な素材は栗で、それに混ぜてあるのはさつまいも、むらさきいも、安納芋、ピスタチオ、れんこん、ピーナッツ、練乳、カシューナッツといった穀物、芋類の返答がほとんどでした。そんな中で栗に加えてあるのは“ラム酒”と見事に答えられた神野綾子様が優勝でした。
今回は送迎バスの手違いもなく、事前に領収証も記載済みとしたので、受付もスムーズな流れで、トラブルなく終えることができました。司会を兼ねているため、ほとんど自分のテーブルには着席できず参加者の方々とはゆっくり話ができないことがいつも心苦しいです。同席テーブルの御来賓の方々とも同様です。10周年を無事終えることが出来ました。毎回準備は大変なのですがプランを思案する一時が楽しいです。院内形式よりも食事会、訪問形式の方がやはり印象に残っています。まだまだ温めている企画が多数あるので、向こう5年はまだ続けられそうです。100回達成を目標にしたいと思います。