今年も、つらい花粉の時期となりましたが皆様は如何でしょうか。当地鹿児島では、例年より1ヶ月ほど早く、2月中旬に花粉のピークが来たように思えます。くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状で嗅力も低下していると予想されます。早めに治療しましょう。
さて私事ですが、一昨年に子供が生まれまして、育児に大変な毎日を送っています。子供の成長には日々驚かされ、反対に自分の体が衰えていくのを実感しているところです。嗅覚も感覚器の1種ですので、加齢とともに衰えていくと言われています。
では、乳幼児の時はどうなのでしょうか。
赤ちゃんは、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)特に嗅覚をフルに働かせてお母さんと接しています。その例として、生まれた直後の赤ちゃんでも、乳首を自分で探し吸おうとする行動が見られます。これは、母親の乳首から羊水と同じ匂いのフェロモンが出ているからだと報告されました。その後少しずつ赤ちゃんの香りの好みは羊水から母乳へと移行していくそうです。
こういう思いがけない事例一つからでも、嗅覚が身近な存在として、世間の人々に意識・浸透されることを願っています。