第73回 平成30年7月28日(土) 16:00〜18:10
キッズセミナー part9(参加者11名)
まず初めに自己紹介として、嗅覚の研究に至った経緯、それでにおいに興味をもって、医業継承後にセミナーを始めたことなどをお話ししました。
▼講話
火事の煙や、料理を焦がしてしまったにおいが判らないと大変な事になります。あと腐りかけの生鮮食品などは見た目には判断しづらいので正常な嗅覚を要します。においが大切な仕事には調理師、ソムリエ、アロマセラピスト、看護師・介護士(オムツの臭い)などが挙げられます。
「カレー」、「練乳」、「家庭用ガス」の3問でした。家庭用ガスは官能表現で答えてもらうと靴下、コンソメとかの意見のみで難しかったようです。
▼嗅粘膜観察
鼻腔用内視鏡で自分の嗅裂部を各々観察してもらいました。電子顕微鏡(副鼻腔炎家莵)写真も供覧しました。
▼平野多架子先生
大人気の発泡入浴剤を作りました。
重曹30cc(大さじ2杯)、塩15cc(大さじ1杯)、クエン酸15cc(大さじ1杯)に好みの精油3種類を選択して計5滴(私はラベンダー2滴、ローズマリー1滴、オレンジ2滴)を加えてよく揉んで固めれば完成です。当日夜からでも使えます。使用期限は約2週間です。
エルダーフラワーのハーブコーディアルティーを飲みながら、最後に家族ごとに本日の感想を述べてもらって終了としました。
“キッズセミナーですけれども大人の方もどうぞ”と外来診療の際に呼びかけたためか、今回は大人の参加者が多かったです。嗅覚に支障がある方々はやはり興味があるものと思われます。しかし折角の夏休みなので、子供たちの自由研究の題材のヒントになればと、一人でも多くの子供たちに参加してもらいたいと思います。
また毎回のことですがセミナー中、クラフト作りをしているためか、当日夜の外来待合室はブレンドされた良い香りが長い時間漂っています(クリニックの奥が自宅です)。外来診療中にディフューザーで焚いても得られない香りで夜間で人の動きがないことがにおいが蔓延している理由でしょう。
次回のキッズセミナーは来年1月頃に第10弾を開催予定です。