◆◆ 次回のセミナーの開催予定です。 ◆◆
◆ 第86回セミナー「匂いと香りのセミナーin久留米」◆
日時:令和6年10月10日(木)19時〜
場所:ハイネスホテル久留米
講師:あさひクリニック医師 三浦一秀先生/古賀病院21耳鼻咽喉科部長 鈴木久美子先生
参加費:一般4500円/医師7500円
※参加希望の方はお早めにお申し込みをお願いします。
※事前予約が必要です。099-224-2658にご連絡ください。
※お問い合わせはこちらまで。
第86回 令和6年10月10日(木)
匂いと香りのセミナーin久留米(参加者20名)
ハイネスホテル久留米(福岡県久留米市)
福岡県で9回目にして初の久留米市開催でいつもよりテンションUPです。なぜなら久留米大学出身だからです。六ツ門のショッパーズでの買い物、サーラカリーナ、焼肉のアスカ、文化街での飲み会、高良山でのほか弁、小頭町公園前の屋台、御井町・旭町キャンパス、77年型シボレー(マイカー)、国試勉強時の昼夜逆転生活などが思い出です。
オープニングはICAA会長でメディカルアロマWizard代表、日本アロマセラピー学会理事でもある岩橋知美看護師の乾杯です。参加者全員の自己紹介ではインストラクター、トレーナー、オリーブ園経営など様々な職種で皆さん野心に溢れている方々ばかりでした。
演題発表ですが、まず佐賀医大在籍の後、現在は古賀病院21耳鼻咽喉科部長で、嗅覚障害診療ガイドライン選定委員でもある鈴木久美子先生から「においのしくみと嗅覚診療」というタイトルで御講演頂きました。嗅神経は無髄神経であるのに対して嗅糸は有髄神経であるなど、嗅覚における解剖、診察、検査、治療、特に嗅覚刺激療法について、いつもの優しい語り口調でのお話でした。
続いてあさひクリニック相談役 三浦一秀先生からは「アロマと細菌の関係」と題してユーカリレモンが昆虫に対して忌避作用を有しているように細菌に対する同等の作用を持つ精油があり、
@スカトール(T&TのE)は大腸菌に対して忌避作用を持つ
A化学式がC2H3NSで表される毒性の強い無色の液体であるチオシアン酸メチルは緑膿菌に対して忌避作用がある
などの内容でした。先生は馬術部の先輩でもあり、佐賀県三養基郡に「あおぞら乗馬クラブ」を経営しておられ立派な“二刀流”だと思います。
最後は匂いと香りのクイズです。これは提供された食物の香りを嗅いで、官能表現(形容詞、比喩的表現)で答え、最も適切で優れた表現をした方1名が優勝です。
返答としては台湾の提灯、海外のにおい、チャイニーズマーケット、高級八つ橋、リコリス(彼岸花)、フェンネル、白樺、涎が出そうな塗香、台湾、ばあちゃんのタンス、養命酒、スターアニスなど多彩な声があがりましたが、優勝者は「香りは八角で、赤いスリットを着た女性が紹興酒を注いでいるイメージ」と答えた田中智香さんでした。なんと昨年9月の当セミナー、今年8月の(私の)還暦アロマ会、そして今回と3連覇です。審査員は異なる訳ですから偉業だと思います。聞いている人に“香りが響く”フレーズなのだと思います。
答えはまさしく八角です。植物学名はトウシキミ(唐樒)で8つの突起をもつ星形のため八角茴香(はっかくういきょう)、大茴香、スターアニスとも呼ばれます。主な芳香成分はアネトールです。
料理は当セミナー初の中華料理でした。最近は今回のような円卓テーブルも少なくなってきましたが、なくならないでほしい食文化です。数十年ぶりに酔蝦(すいか)を食べたくなりました。21:30にはお開きになりましたが、新幹線の時間の関係で主催者でありながら、先に会場を後にするのは、いつもながら心苦しいものがあります。
さて次回ですが今年私の還暦講演会&食事会を開催して頂いたお返しに、西別府茂先生に還暦祝いとしてのセミナー講話を来年はお願いしようかと考えています。