鹿児島市立美術館で開催されている小企画展「香りのうつわ」をのぞいてきました。
香りの文化は紀元前5000年以上にさかのぼり、日本では飛鳥時代に伝来し、鎌倉時代に香道という独自の文化が生まれました。私も平成28年に当院の匂いと香りのセミナーで聞香(もんこう)を体験しました。その聞香で用いられる香炉、香合(香料を納める容器)、丁子風炉(ちょうじふろ:今でいうアロマポットで室内の防臭や湿度の調整目的で丁子をくべる)、香水瓶などが陳列されていました。
香燈とは香炉と灯篭とを組み合わせたものです。薩摩焼の丁子風炉もありました。薩摩焼は豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に朝鮮から伝来し当初は平佐(薩摩川内市の町名)焼と言われていたそうです。炭手前(すみてまえ:茶会で茶釜の湯を沸かすために風炉に炭をくべる所作)、蚊遣(かやり:蚊を追い払うためにいぶす木で、蚊取り線香の原型)など用語も風情を感じさせます。
陶芸、絵画も飾られており、橋口五葉の絵画で、麝香撫子(じゃこうなでしこ)はカーネーションの意、風信子はヒヤシンスの日本語名であることを知りました。安達真太郎の「静物」は白桃のフルーティな香りが今にも漂ってくるようでした。香りの体験コーナーには丁子、沈香、白檀がありましたが、香りはやはり今一つでした。このコラムでも以前酷評したように香り展示は難しいです。
15年ほど前までは点滴室で香炉を焚いていたのですが、やはり子供が触ると危ないため、現在は春に、桜の紋様の香炉を受付前に飾っているだけです・・。
卒業以来の大きな会合で、令和7年4月末にホテルレクストンで開催し副実行委員長、司会を担当しました。グループLINE、ハガキでの通知、個人的連絡などで45名も参加頂きました。その後は2時間ほど当院待合室で1.5次会をしました(写真)。
中学校の思い出の香りは毎週日曜朝、学校で楽しんでいたテニスボールや、ラケットのグリップのにおいでしょうか(テニス部ではありません)。ちなみに卒業生には森進一、勝みなみがいます。
GWに東京に(最後の?)家族旅行をしました。初めてのディズニーシーでは、匂いがするはずのソアリンに乗ったのですが、全く感じませんでした。ネタバレで恐縮ですが、インドのタージマハルでは花のにおい、サバンナでは草のにおいなどがするそうです。あと来園者がスマホで写真・動画をあまり撮らないのは意外でした。ましてやビデオカメラは皆無でした。
初めてはとバスに乗り(写真)、月島でのもんじゃ、渋谷パルコ(限定ショップ)、東京タワー、東京駅地下街などにJR、タクシーを駆使してアテンドしました。行きの飛行機は東京の悪天候にて1時間30分遅延、ホテルミラコスタでは20時にはルームサービスも終了でコンビニ飯、ロイヤルパークアイコニック汐留では家族5名なのに違うフロアに2部屋で準備されるなどのトラブル(さすがに不満)もまた良い思い出でしょう。
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